「…じゃ、自己紹介しますか?名前と出身中学校でいい?」

男女3人3人の私たちのグループ。
男子3人と女子3人のペア合わせはくじだったためお互いに話すのが初めてって人もいる。

まずはグループ同士打ち解けましょうと言われ自由時間をもらったが名前と顔が不一致のままじゃ失礼だし、日菜子ちゃんの提案に賛成だ。

炎天下の中見渡せばたくさんの6人グループがキャンプ場一体でしゃがんでいて、なんだか少し面白い。

「斉藤日菜子です。清水中出身。」

日菜子ちゃんは高校入って最初に声かけてくれた、わたしのなかの憧れの女の子。
雰囲気がかっこいい。下に3人弟がいるらしく、だからか、すごく面倒見がいいっていうのかな、お姉ちゃんがいたらこんなかんじなんだろうなって。
遥ちゃんとは小学校から一緒らしくて、すごい仲良しで、羨ましい。

「高嶋遥!同じく清水出身ー」

ふんわりした雰囲気の遥ちゃん。
家が学校から近すぎるから油断しちゃう!と、わりとぎりぎりに学校に来るから話すのはお昼休みとかが多い。
遥ちゃんはいつもにこにこしていて、みていてすごい癒される。
将来海外にすみたいんだー!と、夢を語ってくれる。


「赤坂優希…市外からきました」

あかさか ゆうき…わたし。いじょう。

「中川恭輔、啓明から。」

中川くんはわたしもわかる。ホームルーム長だ。
役職があるからか先生とも親しげに話してて、クラスの人、もちろんわたしにも話しかけてくれるいいひと。

「青木優哉。俺も市外で電車通学。」

出席番号がわたしの前の、青木くん。
なにもしてないときは常にねているイメージ。

「片岡勇太!緑中!」

片岡くん。青木君と仲がいいのか、よくじゃれてる、はず…