高校に馴染みはじめた1年生の5月。
友達もできてきて、親睦を深めるためだとかいう理由で私たちはキャンプに来ていた。
いちおう、学校行事の一つらしい。


「優希ちゃん、みんなのお茶貰いにいこ。」
「行く!」


入った高校が良かったのか、このクラスが優しい人ばかりなのか入学してからの1ヶ月、とてもたのしい。


「顔にやけてるよ。」
「たのしいもん!日菜子ちゃんと遥ちゃんと同じ班でよかった。」
「そりゃよかった。あたしもはるも優希ちゃんでよかったって話してたんだよ今日の朝。」
「日菜子ちゃんたちのお家の近くだったらよかったなあ。」


中学校も、たのしかっただろうな