「当然だろ?
弥和ちゃんだっけ?モモについてくんだったらついでに奢ってやっても良いけど俺あーいう子興味ねぇんだわ。
いかにも純粋でーすみたいな、表の世界以外知りませーんみたいな子はむしろ嫌いなんだよね」
「ははっ、透さんらしいな。客にそういう子多そうだから大変だな」
「だからネット使ってモモみたいな女を探してたんだよ。
店、もうすぐ閉めるから早く来い」
だから客から告白されまくってるのに付き合わなかったのかと納得しながら言うと、熱くそう言われ下腹部がきゅぅっとなった。
「なるべく早く行くよ」
弥和の前なので至極冷静に返して通話を終わらせた。
「弥和、ごめん。透さんに呼ばれたからこのあとは無理だ」
「そっかぁ残念!また遊ぼうね!」
未だ赤い顔のまま笑顔で頷いた弥和を不思議に思いながらもう一度謝って
「次はあたしが誘うよ」
そう次の約束をする。
人は自分が好意的に思っている相手に次の約束をされると嬉しいようだから。
案の定満面の笑みで大きく頷いた弥和。
「じゃあとりあえず出るか」

