『ね、ねぇアレって意味分かる?』

すかさず望月 桃華ちゃんが、聞いてきた。

『えっと…』

そんな、真剣な顔で見つめられても…困るんですけど…

『知りません…』

『そう。わかったわ教えてあげる』 

あれ、起こらない…てっきり怒鳴られるかと思っちゃったよ…

『いい?一回しか言わないわよ?』

『はい…。』

『アレって言うのは〖ターゲット〗だよ』

はい?ターゲット?なんのですか?そんなスパイみたいな…

『あなた、ターゲットの意味も知らないみたいね』

『は、はい』

『いじめよ』

『はい?いま、なんて…』

たしかにいじめって…そんなことある?


いじめる人にいじめって堂々と言うなんて


私だったら有り得ない…

『い・じ・め、よ?』

ほ、本当にいじめ…?嘘でしょ…それにみんなの前で…

『じゃ、これからどれだけ耐えてられるかみさせてもらうわ♡』

『そ…んな…』

クスクス笑ってる皆も…もはや私の見方はいないんだよ…もう…