「先生、好きです」



「いただきます」

誰も居ない、返事も帰らないリビングで呟くように言う。
割り箸を手に取り、そこまで美味しくも無い弁当を頬張り、ぼーっとテレビを見る。


「あ、学級旗デザイン描かなきゃ」

食べかけの親子丼を横に、筆記用具を取り出し、せっせと絵を描いた。



このデザインが、後から苦しむ事になるって知らずに…