「なかなか結べるようにならないね??」 先輩が言った。 今はもう放課後。 図書室で先輩と2人きり… だけど嘘ついている後ろめたさが…振り払えない。 「今日はもう帰りますっ」 私はぺこっと頭を下げて 図書室から出て行った。 「明日…ちゃんと先輩に言わなきゃ。」 お気に入りのスニーカーに履き替えて 歩き出した瞬間……。 スルッ――――― 紐がほどけた。 私は手早く結んで歩き出した時 「え…?もう結べるようになったんだ??」 後ろから大好きな、大好きな先輩の声がした。