でも、とうとう・・・

『別れよう』

優から来た、たった一言に私は内心、ほっとした。

(私、最悪だな・・・)

その日以来、優からのメールはなくなった。

私は、思い出したくないという気持ちから、『優』の名前を電話帳から削除した。

たくさん泣いたから、涙は出なかった。

(ごめんね)

こんな別れ方で。

(ありがとう)

私を想ってくれて。

でも、やっぱり・・・

2人でいる時間を一緒に笑って過ごしたかった。




季節は、夏の終わりを告げ、肌寒い秋が近づいていた。