「つか、振ってきたのソッチじゃん??」

今、思った。



私って…先生が好きなの―……??



「いや、いや。ないない」
「なーに独りでブツブツ言ってんのよ」



だって、先生だよ??


メル友の『アイ』だよ??



普通に考えてありえないじゃん!?


何より私、失恋したばっかだし―……ッ!!



1週間前の出来事を思い出して肩を落とす。
まだ、好きなのかな??
あ。わかんなくなってきた。



私って、先生のことが……好きなの―……!?



まさか、ね―……。





「なーなーみ!!」
「は、はい!?」
「何、百面相してんのよ」
「え。う、うーん」

またまた曖昧に笑った私に遥乃が不満気に眉を寄せる。

「ちょっと考え事。そんな顔しないでよ」
「考え事??夏波が??」
「……失礼な」

今度は私が眉を寄せる番だ。

「なんか悩んでるんだったら言ってね。絶対に協力するし!!」
「じゃあさ。放課後ちょっとなんか食べながら話さない??」
「うん、オッケー☆」

笑顔で頷いた遥乃の頭をクシャッと撫でる。
……可愛いすぎッ!!



私、本当は知らなかったのかもしれない。



本物の





『愛』を―……。