『春休みもあと3日だね…。アイは何してる??私は今から遊びに行くよ♪』
ついに春休みもあと3日。
私は朝早くから、遊びに行くために玄関で靴を履く。
今日は前から唯と遥乃(ハルノ)と藍架(アイカ)と約束していた遊園地にいくのだ。
鞄の中からアイからのメールを知らせる着信音が聞こえた。
『ゴロゴロしてる(笑)。楽しんできな♪』
『うん!アイもゴロゴロしてないで春休み満喫しよーよ?』
『そうだなぁ……。っつーかナナミはカナリしてるだろ(笑)』
『超してるよ♪』
なんか、妙にゴロゴロしているアイの姿が想像しやすい。
「夏波!」
「遥乃、おっはよ~」
「今日、本当に河野来るんだよね!?」
「来る、来る♪」
小さくて華奢な体を嬉しそうに揺らし、まるでビー玉をはめ込んだみたいに大きくて澄んだ瞳を輝かせている遥乃に私も笑顔で答えた。
でも。
実はそれが今、一番の悩みだったり……。
