この1時間は、俺のもの。


「俺、カフェラテ」

「あ、えと、わたしも......」

「かしこまりました」

注文を終えると、また静寂が戻る。

なんか、会話しなきゃ......

こういうときに限って、藤原は黙ってこっちを見てる。
息苦しくて、気まずくて、視線をテーブルに向けたまま、私から声を出した。

「ねぇ、藤原」

「うん?」

「なんで、わたしなの?」

「え?」

藤原が近づく気配がする。顔は、見えない。