話を聞き終えると、昼食の時間になっていて、私はご飯を食べ、出かけられるようにした。そして、門のところにくるともうすでに皆待っていた。
「ごめんなさい。…遅くなってしまって。」
「大丈夫や。今ちょうど終わったところやから。」
門の方を見ると、り、リムジンッすか?たかがデパートに?
「…何?この大袈裟なのは……」
「…別に。大袈裟でも何でも無いけど。」
な、何でもあるってば!
「…こんな大袈裟なの、好きじゃない。…歩いてこう?その方が嬉しい。」
私がそう言うと歩きで行かせてくれるようになった。それにちゃんと雰囲気に合わせて普通の服に着替えてくれた。さすがお嬢様!…でも、何か少し勿体ないような気も…ま、いっか。
「よぉしっ、じゃあ行こっか。」
桐本直樹はこれまた爽やかに言った。
…この爽やかスマイルを見るとこんなのが女子に人気なのが少し解る気もする。