またしても地味に暇な時間。私物があるとしても、あまり遊べる物は持っていない。
私は少し長めの深呼吸をした。
そして、遊べなくても少しは時間潰しになるだろうと思い、本のページを開いた。図書室に返すの、今日までなのに…無断で延滞しちゃった、赤碕キキさんの『ちっぽけな』…
病弱な女の子と、女の子に近い年齢の姿をした男の子の神様の物語。
二人は恋に落ちる。でも、途中で女の子は病気で酷い発作に追い込まれてしまう。神様は時間の流れが違って同じときを過ごせなくなるという悲しい物語。そしてこの物語の不思議なところは、女の子は途中で死んじゃうけど、最後は凄い笑顔な挿絵のところ。
一体、どうしてそんな笑えるのか自分には全く理解できない。だって、死んじゃうんだよ?死ぬのに笑えるなんて…
私には難しすぎてよく解らない。でも挿絵になるくらいだしきっととても重要な事の筈なんだけど…