あまりのことに、声がでない。
「今年は……みなさん、素晴らしい
ですね!!誰1人欠けることなく、
入学できるようですね!!」
さっきとはまるで別人のような笑顔で
話す校長先生。
…最初から笑ってくれてれば
いいのに…。
じゃなくて、お礼…言わないと!
「ありがとうございます…。」
彼の方を向き、頭を下げる。
少しして頭をあげると、彼の目線と
私の目線が交じり、
真っ直ぐ見つめられると、
思わずドキッとする。
「南巻 黒音(みなまき くろと)。」
「南巻……黒、音…。」
突然、自己紹介する彼と、
何故か復唱する私。
…って、私も自己紹介しないと、
だよね…?
「逆野…蓮香(さかの れんか)です…。」
南巻という彼は、私の名前を聞くて、
少し考えてから、言った。
「……れん。よろしくね。」
……ん?んん?んんん!!?
れん!?れん、って何!?
あ、あだ名なの…?会ったばかりなのに!?
…いや、今頃の若者は皆、こんな感じなのでしょうか…?
1人で勝手に混乱していると、
彼がまた話す。
「くろって呼んで。」
い…いやいやいや!!
それは私には無理です…。
慌てて、「…絶対、その呼び方じゃ
ないとダメ…ですか…?」
その質問に彼は、こくりと頷いた。
「わかりました…く、くろくん。
よろしくお願いします。」
仕方なくそう言うと、一瞬で
「くろ。」と、訂正される。
「…………はい…。」
これから、なるべく彼の名前を呼ばないようにしようと心に誓う私でした。
こんな小さな出会いで始まった私達。
これから生まれる音楽が、どんなものか
…そして、その先に秘められた真実。
2人の未来に輝く音とは………?
「今年は……みなさん、素晴らしい
ですね!!誰1人欠けることなく、
入学できるようですね!!」
さっきとはまるで別人のような笑顔で
話す校長先生。
…最初から笑ってくれてれば
いいのに…。
じゃなくて、お礼…言わないと!
「ありがとうございます…。」
彼の方を向き、頭を下げる。
少しして頭をあげると、彼の目線と
私の目線が交じり、
真っ直ぐ見つめられると、
思わずドキッとする。
「南巻 黒音(みなまき くろと)。」
「南巻……黒、音…。」
突然、自己紹介する彼と、
何故か復唱する私。
…って、私も自己紹介しないと、
だよね…?
「逆野…蓮香(さかの れんか)です…。」
南巻という彼は、私の名前を聞くて、
少し考えてから、言った。
「……れん。よろしくね。」
……ん?んん?んんん!!?
れん!?れん、って何!?
あ、あだ名なの…?会ったばかりなのに!?
…いや、今頃の若者は皆、こんな感じなのでしょうか…?
1人で勝手に混乱していると、
彼がまた話す。
「くろって呼んで。」
い…いやいやいや!!
それは私には無理です…。
慌てて、「…絶対、その呼び方じゃ
ないとダメ…ですか…?」
その質問に彼は、こくりと頷いた。
「わかりました…く、くろくん。
よろしくお願いします。」
仕方なくそう言うと、一瞬で
「くろ。」と、訂正される。
「…………はい…。」
これから、なるべく彼の名前を呼ばないようにしようと心に誓う私でした。
こんな小さな出会いで始まった私達。
これから生まれる音楽が、どんなものか
…そして、その先に秘められた真実。
2人の未来に輝く音とは………?
