小さな頭をそっと撫でて、 こころちゃんが落ち着くのを待つ。 「…せんせ?」 「ん?」 見上げてくるこころちゃんの目を見ると、 今にも泣きそうな表情で。 「ママ、きょうくるかな?」 昨日の夕方までこころちゃんのお母さんはいたはずだけど、それでも不安なんだろう。 ……だってまだ、4才だ。 本当ならお母さんと一緒に寝たいはず。 「大丈夫、こころちゃん頑張ってるからお母さんもちゃんと応援しに来てくれるよ」 「ほんと?」 「うん、ほんと」 頷いてあげると安心したのか、 にっこりと笑った。