「ほんとお前、患者を寄せるよなー」 先に電話しておいたからか、 病院に着くとすぐに外科へ通して貰えた。 彼女………神田さんを診察室へ入れながら外科の先輩に言われたその言葉には、 苦笑するしかできない。 この病院に勤めて約3年。 その中で外から患者を連れて来たことは数え切れないくらいだ。 「お願いします」 「おう、任せとけ」 なんだかんだこの先輩は医師として、 そしてひとりの人間としても尊敬できる存在だ。 20分も待つと、 診察室の扉が開き、中から頭に包帯を巻いた彼女が出てきた。