「一昨日の夜………」



そこまで言ったらようやく分かったらしく。



「ああっ、あれね」



分かってもらえなかったらイライラするのに、分かってもらえたら恥ずかしい。

なんて勝手なんだろう。



「ふふ…優苗気にしてたの?」



「そうだけど…何か?」



強気で言い返すと、
さらに笑う大地。



「優苗可愛い」



「う、うるさいっ」



恥ずかしくなったわたしは、
帰ってから一歩も動いていなかった玄関からリビングへ飛び込んだ。


荷物を投げ捨てて近くにあったリモコンを取ってテレビをつける。