「ん、大丈夫。落ち着いて」 溢れる涙を拭ってやりながら、 よしよしと背中を叩く。 少しすると落ち着いたのか、 俺から離れて口をゆすいだ。 「リビング行こっか」 少しふらつく優苗を支えながら、 真っ暗なリビングへ行って電気をつけた。 座った優苗はまた泣き出して。 何度もごめんね、と口に出した。