「ちょっと寝てて」 家に帰って優苗をベットに寝かせると、 薬局でもらってきた薬と水を取りにリビングへと戻る。 ………解熱剤と喘息の薬 そのふたつと水の入ったコップをお盆に載せて、再び寝室へ。 「優苗」 まだ寝ていなかったのか、呼びかけると直ぐに目をあけた。 「薬、飲んで」 そう言うといやいやと首を振る優苗。 点滴で少し体が楽になったのか、 朝よりも反抗的。 「飲まないと仕事行けないよ」 それを言われると優苗も黙り込む。 こんなふうに脅したくはないけど、飲まない限りしょうがない。