「飲まないと治んない」



仕方なく手のひらにのせられた粒を口に放り込んだ。



「だから味わずにさっさと流し込めばいいんだって」



差し出された水をごくごく飲んで、
薬を奥へと流し込む。

喉が変な感じ……



「立てるか?」



頷いて立とうとしたけど、
やっぱりふらついて立てなかった。



「……っしょ」



膝の裏に手を入れてわたしを寝室まで運んでくれた。


そっと布団が掛けられる。