「ねえ、美結ちゃん」



美結ちゃんの頭を撫でながら、
しっかりと呼びかけた。



「先生さ………美結ちゃんに元気になって欲しいから。しっかり言うこときいて治療頑張ってくれる?」



「うん……ごめんなさい、わがままばかり言ってしまって。ちゃんと頑張る」



ニコッと笑った美結ちゃんの顔はなんだかスッキリしていて。


絶対に元気にしてみせる、とわたしも意気込んだ。