_____ こくっ



机についていた肘がずれて、はっと目が覚めた。


いけない。

カルテ整理しようと思ってたら寝ちゃったんだ。


壁に掛かっている時計は夜中の2時を過ぎている。


背中には誰だか分からないけど気の利く人が掛けてくれたんだろうと思われる毛布。


壁を見ると美結ちゃんの部屋からのナースコールはないようでちょっと安心した。


泊まりの看護師も見回りに行っているのか、ナースステーションには誰もいない。

医者やってるけど、やっぱり夜の病院にひとりでいるのは少し怖い。



続きをしようと椅子に座り直したとき、慌てた看護師が走ってやってきた。