「…取り敢えず外に出よう。空気が悪い」



その場の空気を変えるように快斗は言った




「そうだね…」



そうして雪たちは倉庫を出る



「……お前…何があった」



雪は隼人に聞いた




「……俺は、華月に助けられた。小さい頃親をなくしたとき、助けてくれたんだ華月は」



隼人は少し口角を上げてそう言った



「俺はヤクザに親を殺されてる。その親が殺された時、同い年くらいの女の子がさ、やったんだよ」




「…やった?」






ーーー「そのヤクザ達を殺したんだよ。わずか4歳5歳くらいの女の子が…」