大好きなきみと、初恋をもう一度。

諦めよう、忘れよう、と思ったときもあった。

でもいつも絢斗くんと付き合っていた一ヶ月間を思い出して、彼の笑う表情やはにかむ仕草を切ないくらい好きだと思った。

わたしの気持ちは、あの日絢斗くんに好きだと言ってからずっと絢斗くんに向いている。

わたしは体を離して絢斗くんを真っ直ぐ見た。

「好き……!」

伝わってほしい、わたしの想い。

わたしを見る絢斗くんの瞳が揺れた。

そんな絢斗くんに、想いがさらに溢れだす。

「……絢斗くんは? いま、わたしのことどう思ってる?」

わたしの問いに切なく苦しく眉を寄せた絢斗くんは、ゆっくりと言葉を発した。

「……好きだよ。俺も菜々花が好きだ」

そして絢斗くんはわたしをしっかりと抱きしめた。

切なくて苦しかった胸が、ときめく鼓動に変わっていく。

「酷いこと言ってごめん」

「ううん……。もういいよ、今は嬉しいから。絢斗くんに好きって言ってもらえて。付き合ってるときも言われてなかったから……」

「ああ――、悪い、言いそびれてた……」

わたしを抱きしめる腕に力を入れて、絢斗くんは申し訳なさそうに言った。