大好きなきみと、初恋をもう一度。

震える声でそう言ってうつむいた。

「わたし、勘違いしてた。夏祭りに会ったのは絢斗くんじゃなくて双子の――」

「蒼斗に会ったんだ?」

途中でそう言った絢斗くんに、わたしは「うん……」と小さく返す。

すると冷たい声がわたしの耳に届いた。

「菜々花が好きになったのって蒼斗だろ? 勘違いしてたとかわざわざ言いに来られても困るから出てけよ」

ズキン、という音が胸に響いて、わたしは堪えるように拳を握りしめた。

「夏祭りのとき、蒼斗くんに優しくされてどきどきした。あの時の蒼斗くんをずっと絢斗くんだと思ってた。でもね、あの日……絢斗くんに好きだって言ったとき、わたし、絢斗くんの表情にどきどきしたの。夏祭りのときとは違う気持ちだったの……!」

わたしはこちらを向かない絢斗くんに必死で話していた。

「絢斗くん……わたし、確かに勘違いしてたよ。でもね、一ヶ月いっしょにいて大好きだと思ったのは……絢斗くんだよ……!」

わたしの瞳から涙がこぼれ落ちる。

絢斗くんが好き。
一ヶ月そばにいた絢斗くんが――

窓の外を見ていた絢斗くんがうつむいた。