大好きなきみと、初恋をもう一度。

絢斗くんはどんな気持ちだっただろう。

絢斗くんが『後悔してる』と言ったのは、わたしが勘違いしていたからかな。

胸が苦しくなった。

行き違いになったかもしれないと、わたしは息を切らしながら再び四階へ戻ってきた。

どこにもいない。

絢斗くんに会いたいのに。話をしたいのに。

特別棟のほうかな。

廊下で彼の姿を探しながら、ふと、空き教室が目に入った。

クラスから離れていて、階段より奥の一番端にあるそこは、近くまでくると生徒の声も遠くに感じる。

わたしはそっと、ドアに手をかけてゆっくりと開けた。

ガラガラ、という音が響く。

夕陽に照らされた教室。

窓側の真ん中の机に寄りかかってスマートフォンを見つめている男子がわたしの方に顔を向けて、目を見開いた。

「絢斗くん……」

――見つけた。

わたしは中へ入ってドアを閉めた。

「なんだよ」

素っ気ない声を出した絢斗くんはわたしから視線をそらし、窓のほうへ顔を向ける。

わたしの脈が速い。

話をしたいと思っていたのに、彼を目の前にしたら急に怖いと思った。

それでも、言葉をだす。

「ごめんなさい……」