大好きなきみと、初恋をもう一度。

そんなのはどうでもいいから、早く絢斗くんを探したい。

「どこ!?」

「ええっと……教室にいねーし、たぶん片付けとかだりぃからどっかで時間つぶしてるんだろけど、どこに行ったかは……」

敦瑠くんが言い終わる前にわたしはすでに走り出して階段の方へ向かっていた。

そして校内を順番に探し回った。

体育館や中庭のほうまで見に行って、一階、二階、三階、と走る。

その間、思い出していた。

わたしは絢斗くんが夏祭りのことを覚えていなくて、だから学校ですれ違っても目が合わず、告白したときに名前を聞いてきたのだと思っていた。

だけどそれは違った。

わたしは絢斗くんに言ってしまった。

夏祭りに会っているんだよって。

あの時の絢斗くんの顔は――あれは思い出した顔なんかじゃなくて、“何を言っているんだろう”と思った顔だったんだ。

わたし、なんてことを言ってしまったんだ。

あの時の絢斗くんの優しさにどきどきしただなんて。

あれは蒼斗くんだったのに――