大好きなきみと、初恋をもう一度。

わたしはくるりと、蒼斗くんに背を向けた。

「え? ……あ、おい?」

急に走り出したわたしに驚いた蒼斗くんの声を背中で聞きながらわたしは急ぐ。

階段をのぼり、ブレザーのポケットからスマートフォンを取り出して、絢斗くんに電話をした。

電話は繋がらない。
スマートフォンを握りしめ、息を切らしながら四階までいっきにかけ上がる。

とにかく絢斗くんと話をしなきゃいけないと、それだけしか頭になくて。

二組まで行き、荒い息を吐きながら教室の中を覗いた。

お化け屋敷をやっていた二組は窓につけていた暗幕を片付けていて、何? という顔をしたクラスの子たちがわたしをじろじろと見てくる。

教室の中に絢斗くんの姿はなかった。

どこにいるのだろう。

気持ちが焦る。
きょろきょろして、廊下にいる敦瑠くんに気づいたわたしは駆け寄った。

「ねえ、絢斗くんどこ!?」

「え、絢斗?」

敦瑠くんは瞬きを多くして、戸惑った声をだした。

わたしが絢斗くんのことを探しているのに驚いたのだろう。