大好きなきみと、初恋をもう一度。

確かに絢斗くんと似ているけれど、なんとなく雰囲気的なものが違う。

初対面のはずなのにそうじゃなく思えるのは、絢斗くんと似ているからだろうか……。

「……あ。菜々花ちゃん、だっけ?」

「え?」

彼が思い出したようにわたしの名前を口にしたから、わたしは目をぱちぱちとさせた。

どうしてわたしの名前を知っているのだろう。

その疑問への答えを彼は笑って話した。

「絢斗と同じ学校だから俺のこと知ってたのか。夏祭りのとき会ったよな? 確か、靴擦れしたとかで俺絆創膏あげなかったっけ?」

息をのんだ。

彼の言葉が頭の中でぐるぐるしている。

夏祭りに会った?

絆創膏をもらった?

それは――


「おい蒼斗《あおと》、まだー?」

「ああ、ちょっと待って!」

後ろのほうからかけられた声に反応した目の前の彼を見つめながら、全身が震えるような衝撃を感じた。

「蒼斗、くん……?」

「うん?」

友達たちのほうからわたしに視線をうつした彼は、首をかしげる。

あの日、わたしに絆創膏をくれたのは……絢斗くんじゃなくて、双子のお兄さんの蒼斗くんだったの……?