大好きなきみと、初恋をもう一度。

喉が乾いたな、と鞄の中を見たけれど、校内をまわっているときに買ったミルクティーは空だった。

すっきりする炭酸飲料でも飲もうかな。

わたしはお財布を持って沙耶に声をかけた。

「ちょっとさ、下の自販機で飲み物買ってくるね」

「はいよー、いってらっしゃい」

明るい沙耶の声を聞き、教室を出た。

まだ若干、校内には一般の人達が残っている。

一階に降りると、昇降口の前は帰っていく一般の人達でごちゃごちゃしていた。

自販機は昇降口を通りすぎた先にある。

目的の自販機にたどり着くと、先に飲み物を買っている私服の男の子がいた。

数歩離れたところで立ち止まって待っていると、取り出し口からペットボトルを持った男の子が退いて体がこちらに向く。

そして顔が見えたとき――絢斗くんだ、と思った。けど。

「あ……」

違う。一瞬“絢斗くん”に見えたけど、この人は私服だから、もしかして双子の……と思ったら声が出てしまった。

相手はわたしに視線を向けて、首をかしげた。

「す、すみません」

どうしよう、気まずいし恥ずかしい。