毎日連絡とっていたのにね。

別れてから一度もメッセージはこない。

寂しくなる。
苦しくなる。

どうして、なんで。

聞いても教えてくれなかった理由を、わたしはずっと探していた――


月曜日。

学校へ行く足はとても重かったけれど、沙耶に『菜々花に会いたいよ!』と言われていたから、頑張って行った。

「菜々花!」

登校すると、沙耶はすぐにわたしの元へきてくれた。

目元の赤いわたしの顔を見て眉尻を下げる。

「大丈夫?」

「うん、たぶん……。沙耶、土日たくさん話聞いてくれてありがと」

「いいよいいよ」

沙耶は心配そうな表情でわたしの肩を優しく叩いた。

体がだるくてやる気にならなくても、いつも通り授業は進んでいく。

文化祭の役割分担や、飾り付けなどもホームルームで少しずつ決まっていった。

わたしはまったく興味が持てなくて、ぼうっと適当に話を聞いていた。

あんなに毎日どきどきしていた学校だったのに。