「んー……まあ」
絢斗くんは視線をそらして答えた。
こういうのって聞かないほうがいいってなんとなくわかるのに、気になってしまう。
「今まで付き合った子ってどんな子?」
わたしは絢斗くんに聞いていた。
絢斗くんはわたしをちらりと見て困った顔をする。
その表情を見てまずい、と思った。
「ご、ごめん。こういうの聞かないほうがよかったね……」
「いや、うん、まあ。話してもさ、菜々花はそれで楽しい気持ちにはならないだろ」
「うん……どっちかっていったら嫌な気持ちになるかも」
「だからあまり話したくない。今俺の彼女は菜々花だし。菜々花の彼氏は……俺だし」
絢斗くんはとけそうなアイスに視線を向けて、スプーンで残りを食べ終えた。
そうだよね、と納得したわたしもパフェの残りを食べ進めた。
それから話題も変わって、ドリンクバーで一時間半くらい話をしていた。
「そろそろ帰ろう。送ってく」
絢斗くんがそう言ったとき、まだ六時だった。
わたしはもう少し一緒にいたいなって思った。
ファミレスを出て電車に乗って、わたしの家がある住宅街へ入りどんどん自分の家が近づいていくと、絢斗くんの手を強く握った。
絢斗くんは視線をそらして答えた。
こういうのって聞かないほうがいいってなんとなくわかるのに、気になってしまう。
「今まで付き合った子ってどんな子?」
わたしは絢斗くんに聞いていた。
絢斗くんはわたしをちらりと見て困った顔をする。
その表情を見てまずい、と思った。
「ご、ごめん。こういうの聞かないほうがよかったね……」
「いや、うん、まあ。話してもさ、菜々花はそれで楽しい気持ちにはならないだろ」
「うん……どっちかっていったら嫌な気持ちになるかも」
「だからあまり話したくない。今俺の彼女は菜々花だし。菜々花の彼氏は……俺だし」
絢斗くんはとけそうなアイスに視線を向けて、スプーンで残りを食べ終えた。
そうだよね、と納得したわたしもパフェの残りを食べ進めた。
それから話題も変わって、ドリンクバーで一時間半くらい話をしていた。
「そろそろ帰ろう。送ってく」
絢斗くんがそう言ったとき、まだ六時だった。
わたしはもう少し一緒にいたいなって思った。
ファミレスを出て電車に乗って、わたしの家がある住宅街へ入りどんどん自分の家が近づいていくと、絢斗くんの手を強く握った。

