早く授業終わらないかなって時計ばかり気にして、やっと学校が終わると絢斗くんが迎えにきてくれるまでそわそわした。
「沙耶は今日バイト?」
「うん。菜々花は梶本くんと帰るんでしょ?」
「う、うん」
わたしが照れてうつむくと、沙耶はにやにやしてわたしの腕を指で軽く突いてきた。
「じゃあねっ」
明るく教室を出ていく沙耶に「ばいばい」と返して見届けたあと、しばらくしてから絢斗くんが教室に来た。
そして二人で昇降口へ歩き出す。
人の視線にも少しだけ慣れた気がした。
ふと、絢斗くんの鞄にお揃いのキーホルダーがついているのを見つけて、わたしの頬が緩む。
でもそれだけじゃ済まなくて、一人でにやけている顔を隠すようにうつむいた。
「どうした?」
気づいた絢斗くんに顔を覗くように見られてしまう。
隠せない。
「お揃いのキーホルダー、つけてるの見たら嬉しくて」
はにかみながら鞄を抱えるようにして絢斗くんに見せると、唇の端を上げて絢斗くんも鞄をこちらに見せた。
「お揃いな」
微笑む絢斗くんにどきどきして、わたしは自分の鞄を見つめながらうなづいた。
「沙耶は今日バイト?」
「うん。菜々花は梶本くんと帰るんでしょ?」
「う、うん」
わたしが照れてうつむくと、沙耶はにやにやしてわたしの腕を指で軽く突いてきた。
「じゃあねっ」
明るく教室を出ていく沙耶に「ばいばい」と返して見届けたあと、しばらくしてから絢斗くんが教室に来た。
そして二人で昇降口へ歩き出す。
人の視線にも少しだけ慣れた気がした。
ふと、絢斗くんの鞄にお揃いのキーホルダーがついているのを見つけて、わたしの頬が緩む。
でもそれだけじゃ済まなくて、一人でにやけている顔を隠すようにうつむいた。
「どうした?」
気づいた絢斗くんに顔を覗くように見られてしまう。
隠せない。
「お揃いのキーホルダー、つけてるの見たら嬉しくて」
はにかみながら鞄を抱えるようにして絢斗くんに見せると、唇の端を上げて絢斗くんも鞄をこちらに見せた。
「お揃いな」
微笑む絢斗くんにどきどきして、わたしは自分の鞄を見つめながらうなづいた。

