大好きなきみと、初恋をもう一度。

はじめての、キス。

一瞬で、なんだかわからない間に離れていってしまった温もり。

「絢斗くん……」

どうしよう。

もっとキスしたい、なんて言ったら引かれちゃうよね。

だけど……もっとちゃんと知りたくて。

「……そんな顔されるとやばいんだけど」

そう絢斗くんが言った瞬間、わたしの肩に腕がまわってぐっと引き寄せられた。

驚いて戸惑う間もなく唇と唇がくっついた。

自分の鼓動がすごく速い。

今度は目を閉じて、右手で絢斗くんのTシャツの裾を握りしめながら、大好きな絢斗くんに夢中だった。

少し苦しいけれど、それでも、もっと……。

絢斗くんが離れた瞬間、足りない酸素をいっきに吸い込んだ。

「バカ、息してなかったのかよ」

「だ、だって……」

息を乱すわたしを絢斗くんは抱きしめた。

ふわり、甘めの香水の匂いにつつまれる。

「ったく……なんでそんなに可愛いんだよ」

「あ、絢斗くんだけだよ、そんな風に言ってくれるの」