顔が熱い。
絢斗くんの背中を見つめてぽうっとして、追いかけるのが遅れた。
“俺の彼女”と言われたことがくすぐったくて、すごく嬉しくて。
彼の隣にかけ寄ったわたしの顔はほころんでいた。
胸がどきどき鳴っているよ。
好きって気持ちでいっぱいだよ。
「あの、絢斗くん」
校門を出てからわたしは、控えめに声をだした。
「なに?」
わたしの方を向いてくれた絢斗くん。
それを確認して、わたしはうつむいた。
「手……とか、繋ぐ……?」
小さな声だった。
けれど、彼はしっかり聞き取ってくれたらしい。
「まだ学校の前なのにいいのかよ。恥ずかしくない?」
「えっ……あ、でも、繋ぎたいというか……」
確かにまだ校門を出たばかりで他の生徒がいるから恥ずかしいけれど。
繋ぎたい。その手を握ってみたいなって、思ったんだ。
でもよく考えたらこんなこと、自分から言うものじゃなかったかも。
自然とそういう雰囲気になってから繋ぐものだったのかも。
絢斗くんの背中を見つめてぽうっとして、追いかけるのが遅れた。
“俺の彼女”と言われたことがくすぐったくて、すごく嬉しくて。
彼の隣にかけ寄ったわたしの顔はほころんでいた。
胸がどきどき鳴っているよ。
好きって気持ちでいっぱいだよ。
「あの、絢斗くん」
校門を出てからわたしは、控えめに声をだした。
「なに?」
わたしの方を向いてくれた絢斗くん。
それを確認して、わたしはうつむいた。
「手……とか、繋ぐ……?」
小さな声だった。
けれど、彼はしっかり聞き取ってくれたらしい。
「まだ学校の前なのにいいのかよ。恥ずかしくない?」
「えっ……あ、でも、繋ぎたいというか……」
確かにまだ校門を出たばかりで他の生徒がいるから恥ずかしいけれど。
繋ぎたい。その手を握ってみたいなって、思ったんだ。
でもよく考えたらこんなこと、自分から言うものじゃなかったかも。
自然とそういう雰囲気になってから繋ぐものだったのかも。

