そして連絡先を交換した。
夢じゃないよね?
画面にはしっかりと『梶本絢斗』とある。
頭の中がほわほわした。
頬が熱くて仕方ない。
脈がずっと速い。
やっぱり夢かもしれない――
そう思ったとき、笑い声が聞こえて廊下の方を見ると、他クラスの女子グループが教室の前を通った。
五人くらい。その中の何人かと目があって、通り過ぎたところで「誰今の、付き合ってんの!?」と、面白がる声がした。
それにものすごく動揺して。
絢斗くんとわたしは付き合うことになったのだから堂々としていればいいのに、やはりどうしようもなく恥ずかしくて。
「い、家に帰ったら連絡します!」
わたしはそう言って絢斗くんに背を向け、教室から飛び出した。
先程の女子たちは先にある階段を降りていき、背中が見えなくなった。
わたしは鼓動を速くさせて、追いつかないようにしながら廊下を歩く。
脈が騒いでいた。
さっき起こったことすべてを何度も思い返した。
気づけば昇降口にいて、学校を出て駅まで歩き、電車に乗って自宅まで帰った。
夢じゃないよね?
画面にはしっかりと『梶本絢斗』とある。
頭の中がほわほわした。
頬が熱くて仕方ない。
脈がずっと速い。
やっぱり夢かもしれない――
そう思ったとき、笑い声が聞こえて廊下の方を見ると、他クラスの女子グループが教室の前を通った。
五人くらい。その中の何人かと目があって、通り過ぎたところで「誰今の、付き合ってんの!?」と、面白がる声がした。
それにものすごく動揺して。
絢斗くんとわたしは付き合うことになったのだから堂々としていればいいのに、やはりどうしようもなく恥ずかしくて。
「い、家に帰ったら連絡します!」
わたしはそう言って絢斗くんに背を向け、教室から飛び出した。
先程の女子たちは先にある階段を降りていき、背中が見えなくなった。
わたしは鼓動を速くさせて、追いつかないようにしながら廊下を歩く。
脈が騒いでいた。
さっき起こったことすべてを何度も思い返した。
気づけば昇降口にいて、学校を出て駅まで歩き、電車に乗って自宅まで帰った。

