大好きなきみと、初恋をもう一度。

「……は?」

絢斗くんは瞬きを多くして状況が理解できない、という顔をしている。

わたしも自分の言葉に動揺していた。

いきなり突然、告白をしてしまった。

激しい胸の音が全身に響いている。

頬に熱もたまってきた。

だけど伝えなきゃ、という気持ちが前へ前へと出ていく。

夏祭りのときの話をしようとしたけれど、覚えてないだろうからとにかく想いを再び口にした。

「好きです!」

後のことなんて考えず、真っ赤な顔をしながら必死だった。

驚いた顔をしていた絢斗くんの頬も、ほんのりと赤くなっている。

その表情に、わたしの胸が高鳴った。

夏祭りのあの日、絢斗くんにときめいたときよりも、この瞬間の彼にとても心が引かれた。

「あ……うん」

絢斗くんは困ったような声をだした。