大好きなきみと、初恋をもう一度。

すると菜々花も微笑んで、なんだかほっとした。

「バイト疲れた?」

「いや、今日は疲れてない」

いつもは終わった後、帰るのだりーとか思ってるけど、今日は菜々花がいるから全然そんなことを感じなかった。

菜々花がくれたミルクティーを飲んで一息吐く。

そんな俺の横顔を見ている菜々花に気づいて視線を向けると、菜々花は頬を緩めた。

「ラーメン美味しかった。コーンいっぱい入ってたし、ありがとう」

「どういたしまして」

「働いてる絢斗くん……かっこよかったよ」

恥ずかしそうにうつむいた菜々花を見ている俺もちょっと恥ずかしい。

「……別に、普通にラーメン運んだりしてるだけだろ」

「ううん。学校とは違う絢斗くんだったよ」

俺の頬が少し赤くなる。

菜々花はうつむいてるからそんな俺に気づかないので助かる。

「変わらねえよ。同じ」

照れを隠してそう言って再びミルクティーを飲んだ。

顔を上げた菜々花は俺を見て、それからお茶を飲んだ。

「バイトしてる絢斗くんも見れたし、美味しいラーメンも食べられてよかった。でもまさか敦瑠くんと会うとは思わなかったよ。よく来てるの?」

「うん、たまに食いにくる」

「そうなんだ。あ、そういえばさっき絢斗くんと一緒に働いている人と話したよ。えっと、なんだっけ、宮下さん……? って言ってたような」

俺は眉をしかめて菜々花を見た。