大好きなきみと、初恋をもう一度。

菜々花は照れてうつむいたあと、俺をちらちら見る。

マジで可愛すぎるだろ。

俺は店内を見回す。

「そっか。テーブル席とカウンター、どっちがいい?」

「あ……一人だし、カウンターで」

「空いてるからテーブルでもいいけど」

「ううん、カウンターで。広いテーブルに一人っていうの、そわそわしちゃうから」

そう言って菜々花は頬を赤らめて笑った。

その表情に俺は照れ臭くなって、少しだけ視線をそらした。

菜々花をカウンターに案内して、俺はお冷やを用意する。

すると宮下さんがそばにきて、からかうような声で話しかけてきた。

「もしかしてあの子が絢斗の彼女?」

「……そうですけど」

「へえ。確かに可愛いな」

宮下さんが口許を緩めながら菜々花を見ているから、俺は眉をしかめた。

「一人で店んなか入って不安そう。ああいう顔に男って弱いよなあ」

「いい加減にしてくださいよ」

「うん?」

「見すぎです」

じろりと宮下さんに視線を向けると、相手はくすくす笑った。

「絢斗、男ならもっと余裕持てよ?」

肩を叩いてそう言われて、俺は眉根を寄せた。

なんかムカつく。