お母さんが作ってくれたお弁当のフタを開けて中身を眺めながら、なんだか胸がいっぱいで再び溜め息。
すると沙耶が心配そうな瞳をわたしに向けた。
「どうしたの? 食欲ないの?」
「あ、いや、うん……」
ちらりと沙耶の顔を見ると、首をかしげてこちらを見ている。
「なんだか胸がぎゅうっとなっていて」
「はい?」
「うん」
「意味わからなーい。なんなのお?」
沙耶は眉根を軽く寄せた。
わたしは横髪を触って照れをごまかす。
「好きな人……できたっていうか……」
「え、マジ!? だれ!?」
沙耶は興味深げな瞳でわたしを見ている。
だからやっぱり言うのが恥ずかしくなってもじもじしていると、「おしえてよー」とせがまれて小さな声で答えた。
「二組の、梶本絢斗くん……」
「えっ、おお、意外」
沙耶は驚いた顔をしている。
「菜々花ってもっと爽やかな感じの男子が好きなのかと思ってたけど……へえ、そうなんだあ、梶本絢斗かあ」
「う、うん」
わたしは恥ずかしくてうつむいた。
すると沙耶が心配そうな瞳をわたしに向けた。
「どうしたの? 食欲ないの?」
「あ、いや、うん……」
ちらりと沙耶の顔を見ると、首をかしげてこちらを見ている。
「なんだか胸がぎゅうっとなっていて」
「はい?」
「うん」
「意味わからなーい。なんなのお?」
沙耶は眉根を軽く寄せた。
わたしは横髪を触って照れをごまかす。
「好きな人……できたっていうか……」
「え、マジ!? だれ!?」
沙耶は興味深げな瞳でわたしを見ている。
だからやっぱり言うのが恥ずかしくなってもじもじしていると、「おしえてよー」とせがまれて小さな声で答えた。
「二組の、梶本絢斗くん……」
「えっ、おお、意外」
沙耶は驚いた顔をしている。
「菜々花ってもっと爽やかな感じの男子が好きなのかと思ってたけど……へえ、そうなんだあ、梶本絢斗かあ」
「う、うん」
わたしは恥ずかしくてうつむいた。

