「俺は、アイスを買いに来たの」
大樹兄ちゃんの余計な話を流しながら言う。
「なに、また親父さんのパシリ?」
「そーだよ」
答えながら冷蔵庫をあける
途端にひんやりした冷気が俺を包んだ。
「もう毎日くるかんな~」
「もうまとめて買っていけよ」
俺はソーダ味のアイスキャンディを2つ取りだし大樹兄ちゃんに突き出す。
「はい200円」
チャリン、と音をならし大樹兄ちゃんの手のひらに二枚の硬貨を落とした。
「まとめて買うと帰るまでに時間かかって溶けるんだよ
溶けたのなんか要らん!ってうるさいんだよ父さんが」
「あーあー。お前も大変だな」
大樹兄ちゃんは200円を握りしめ、
同情するように言った。
