結愛「もしもし?」

『総長大変です!如月(きさらぎ)組が攻めてき
て……う゛っ!』

結愛「ちょっと!?大丈夫……」



プツリ



要「結愛?」

結愛「……」





な、なんで如月組が?攻めてくるって幹部も総長もいない状態で?

そんなの潰れちゃうじゃない。

どうしよう。どうしよう。私のせいだ。





要「……ぁ! ……ぅあ! 結愛!!」

結愛「え?何!?」

要「電話!誰だったの?」

結愛「あっ……」






不意に視線を下ろす。






智史「落ち着いてください。何があったのです
か?」

結愛「き……」

響「き?」

結愛「如月組が攻めてきた。」



皆の驚く表情。やっぱりそうなるよね。これが私のせいです。なんて言ったらどうなる?

皆怒るよね。やだな。嫌われたくないな。





要「取り敢えずさっさと戻るぞ!結愛!おれの
後ろに乗れ!」

尚「そんな危険な場所に姫を行かせていい訳」

要「だから……あっー!もう!」





そうだよね。私が総長って言ってないから色々面倒臭い事になるよね。


でも……






結愛「私も行くよ。ほらもう出よ。」

要「あ、あぁ。」



尚「お、俺達も行く!」

優樹「ちょ、おま!なんて事言ってんだよ!」

尚「如月組だろ?凜月だけじゃキツイだろ。」

優樹「それはそうだけど。」


智史「今回はお願いできますか?」

要「智史!!」

智史「そうです。明らかに今日の戦いは厳しそ
うですから、少しでも人でがいた方が」




巻き込みたくないけど。龍雨もガンコで結局ついてきた。