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時はたち、放課後。
教室に戻った私は要を待つ。
迎えに来てくれるだろう。そう、最初は思ったけど、1時間たった。
流石にこんなにも遅くなる訳がない。
「きゃぁぁああーー♡」
外では女が叫ぶ。もう、外に出て帰ってるのか
どうせ今は校庭に居て、女どもが邪魔で動けないんだろう。
要も女どもがたかっても怒らないからこうなってしまうんだ。
龍雨達は怒って殺気が半端ないからみんな見守ってるだけ。
けして、手を出そうとも思わない。
はぁ。私は本当に……嫌われた。振られたんだ
結愛「ふっ……うぅ。」
ポタポタ
机に、落ちる涙。
要がいないとこんなにも悲しいんだね。やだよ
やだよ。要が他の人の物になるのが。



