魔法学園のプリンセス

「私の使い魔となるべきものよ
聞こえたのなら、この場に姿を現したまえ」

『なぁに!?
私の名前は大天使ウリエル
ふぅん あなた精霊使いじゃない?
隠れてるつもりなんだろうけど
おもいっきり見えてるわよ
火の精霊さん』

『えっ、何で私が今見えてるの?』

咲希の昔からの使い魔であるレイは
とても驚いて咲希が呼んだわけでもないのに
ウリエルの前に出てきた

『あなたが見えないと思ったの?
まだまだよ
おちびちゃん!
私は炎の召還魔、使い魔を司っている
のよ
あなたのことに気付かないはずがない』

『私、初めてウリエルさんを見れました
一度くらい会ってみたいって思ってたんです
これからよろしくお願いします!』

これから一緒に咲希の使い魔になってくれる
と思っていたレイだったがウリエルから
返ってきた返事は予想外のものだった

『私がいつ咲希の使い魔になると言ったの?
私は一人に仕えるの好きじゃないのよね~
どうしようかしら~』

「ですよね…
あなたが簡単に使い魔となってくれない
とは聞いていましたから…
でも、私はあなたを道具としては
扱いませんから…
信じてください
もう辛い思いはさせないから…」

そう言う咲希の目からは涙が溢れてきていた