「ほんと、気持ちいいなぁ...。」

ゴロン,とベンチに寝っ転がった.

「......。」

俺は,噴水の冷たい風の気持ちよさに寝てしまっていた.

「にゃー...。」

「ん....」

上から猫の声がして目を開けるとそこには1匹の猫が俺の顔を覗いていた.

「うわぁ!?」

思いっきり起き上がると,俺と猫は地面に落ちた.

「っ...いってぇ...。ベンチ狭いの忘れてた…。」

「にゃあー..」

腰をさすっている綾斗に,猫は心配そうに一声鳴いた.

「あ、ごめんな。怪我とか、してないか?」

俺は猫を抱き上げると,猫は嬉しそうな顔をした.