その度笑顔でお互いを確認した
幸せだった
高価なものなんて
何もないけど
一番大切なもの
見つけた気がした
生地にベーキングパウダーを入れた
パンケーキに冷凍ベリーを乗せ
アイスクリームを添える
手を抜いて
コンビニのサラダも
付け合わせる
牛乳を入れたオムレツをつけたら
完成
コーヒーメーカーで
コーヒーを入れボコボコ
言いだしたら
マグカップにコーヒーを注いで
小さなテーブルに並べた
目の前には
行儀の良い仔犬のように
背筋を伸ばし
ちょこんと座るハル
いただきますと二人で合唱をすると
食べ始めた
ハルの反応を見たくて
ハルが口をつけるのを待つ
アイスクリームとベリーを
たっぷりつけた
パンケーキを一口
口にいれると
美味しいと言ってくれた
それだけで満足だった
その笑顔が見たかったんだ
「食べなよ。」とハル
素直じゃない私は
「良し、大丈夫かな。」
なんて言って食べ始めた
ハルが何それ、ひでーと怒る
嘘だよと私
本当は嬉しくて
胸がいっぱいだったんだ
おとなしく食べながら
明日の事を考えて
新幹線に乗る時間を
思い出す
もう十時を回っていた
しばらく逢えないという現実に
悲しい気持ちになって
言葉が見つからなかった
するとハルがフォークを置いて
話始めた
「愛果来てくれてありがとう。」
いいよと私
少し寂しくなって
俯く私のテーブルに置かれた手に
手を重ねた

