電車を降りると
どこへ行けばいいのか
判らないので
とりあえずハルの顔を見る
ハルがこっちと言って
少し先を歩く
彼の手に導かれるように
少し後ろを歩く
ここが
ハルの住む街なんだと思うと
すごくドキドキした
しばらく歩くと
改札があり
抜けると駅の出口になった
都心と違って
のんびりした感じの駅前だ
どことなく自分の住んでいた
街に似ていた
駅に登る階段の前で
ハルが立ち止まる
彼の横に並んで
一緒に眺める
「階段があるから気をつけて。」
それで立ち止まってくれたんだ
そう言って私を見つめる
ハルの笑顔はどこまでも
優しくて愛おしい
まさに食べちゃいたいくらいだ
そんなこと考えた自分に驚いて
話掛けてみる
「さあ、ハルの東京の部屋は
どこ?」
その言葉にハルは笑顔でこっちと言った
そして二人で階段を下りる
降りて少し歩くと
駅の前の通りに出た
その向こうに
何件かお店が並んでいた
コンビニがある
そうだ
朝ごはん
「ハル、明日の朝
何が食べたい?」
そう私はハルに尋ねた
首をかしげて
いいのとハルが訪ねた
もちろん、と私
だってずっと
ハルに朝ごはん作ってあげたかったんだ
これも私の小さな夢だ
それを聞いたハルが
ちょっと照れながらも
少し考えて
パンケーキと答えた
アイスの載ったやつ

