ピアノの人以外の話も
楽しそうに話すハル
ベースの人やギターの人とは
よく飲みに行くらしい
今日、顔を見たから
すぐに想像できた
そして、なんだかハルの世界が
身近に感じることができて
私って彼の特別な存在として
彼の中にあるのかな
なんてそれがまた嬉しかった
そんな話を聞きながらの
デザートとコーヒーは
とても美味しくて
食べ終わる頃
ハルが急に真面目な顔で
話を始めても
自然に聞くことができた
「愛果、俺さ今度のツアー終ったら
俺がメインのツアーすることに
決まったんだ。」
私はそうなんだと聞いていた
「そうしたら、またしばらく
東京と地方を行ったり
来たりしなくちゃならなくて」
コーヒーをゆっくり口に入れながら
話を聞いていた
「それから、今度コンテストにも
出るんだ。」
そうなんだ
私は意味が判らずにいる
ハルは一体何が言いたいんだろう
でも、メインのツアーってすごいよね
私は素直におめでとうといった
そして、コンテスト頑張ってねと
頑張ってるハルがすごく素敵に見えた
「だから、しばらく
名古屋には帰れないんだ。」
そう言葉を続けた
私は言葉を失った
仕事の関係で明日には
名古屋へと帰る私
「ごめん、ツアーも
コンテストも昨日決まったんだ。」
ハルの喜びは
私の喜び
なのに、また離れ離れに
なるんだ

