そう気づいたら
なんだか胸が高鳴ってきてしまって
ああ、でもこのドキドキは
アルコールのせい
それとも
ハルが目の前にいるっていう
現実のせい
ううん、全部だ
それら全てが
私の胸の中で飛びはねていた
自分でも顔が赤くなるのが
わかる
少し気持ちの整理するため
食事の話をする
パスタ美味しいね
ワインお代わりする?
食べ終わると
デザートとコーヒーがやってきた
ピンク色のアイスと小さなケーキ
お皿に綺麗にソースで
ハートが書かれていた
そういえば、ピアノの人って
パームビーチで一緒だった
人だよね
と質問した
ハルは笑顔でそうだよと
教えてくれた
奥様と小さなお子さんがいるらしい
元々東京で演奏していて
パームビーチには
オーナーに呼ばれて
定期的に演奏させてもらって
いたみたい
いつも俺お世話になっているんだ
そんな話を聞くと
ハルがもっと身近に感じられた
東京に出てきてからの
ハルの失敗話や
困ったことの話
そんな時、頼りにしていたのが
彼だと言う
その話を聞いていると
少し安心した
なんか自分の世界に近いんだなと思う
多分、今日リハーサルを見学したからだ
スタジオはハルの会社
一緒に演奏する人達は
会社の同僚と同じなのかな

