ノイジーマイノリティー




大きな窓からは



手入れされた庭が見える



庭の中央に小さな道が



くねくねと曲がって続いている



その両側に



足元を照らすように



小さな照明が



等間隔にならんで



その道をぼんやり浮かび上がらせている



窓際の席に座ることができた



「素敵」



私はそうつぶやいた



彼が満足そうに微笑む



「愛果絶対気に入ると思って



ここワインも美味しいんだよ」



そういってメニューを見せてくれた



好きな癖に



いつも適当に選ぶワイン



甘めの赤が好き



この日も良く判らなくて



適当に頼んだ



前菜に生ハム



それがワインに良く合って



大満足



はじめは一杯のつもりが



パスタが来る前に



もう一杯注文してしまう




気分が良くなって



前に笑顔のハルがいて



本当なんでもっと



早く来なかったんだろうと



思った




そう口にしてみた




するとハルがすかさず




本当だよと笑って答えた



えへへと私



「俺寂しくて、死にそうだった。」



甘えん坊なハルらしい



でも、私もそう



だからハルってすごいなって思う



素直にそう話す



するとハルはこう答えた



「俺さ、本当にニューヨークに



行きたいんだ。」



その言葉に少し驚く



私も子供のころ



テレビや雑誌



パソコンの中で見た外国に



すごく憧れていた



見たことのない景色を



この目で見たくて



洋楽ばっかり聴いていた