ハルの胸の中で
涙を拭う
じんわりと広がる
あなたからの熱は
涙も悲しみも全てを
蒸発させた
ハルの顔もっと見たい
涙がおさまると
彼を呼ぶ
「ハル」
そして彼の顔を覗きこむ
うつむいた顔に見つけたのは
涙の痕
だけど、悲しみの涙じゃない
あなたが私に流させたのと
同じ涙だ
表情が優しく穏やかで
幸せそうだった
きっと
彼の瞳にも同じ表情の
私が映っているんだよね
私は彼の涙を拭い
彼が私の額におでこをくっつける
「ごめん、俺今すごく幸せ。」
私も
っそう答えた
自然に笑みがこぼれる
「そんでもってすごく今
二人きりになりたい。」
ばかと私は笑う
腰に回された腕に力が入り
私は立っているのが
やっとだった
「だから不幸せ。」
そう言って笑った
私も笑った
彼の首に腕を回し
彼の耳元に口を近づけ
耳元でささやく
「あとで」
その言葉に彼が驚いて
わおと言った
そして笑って
私の瞳をのぞき込む
恥ずかしさから
彼の視線から目をそらし
うつむいて
彼の胸に逃げ込む
世界で一番
安全な場所見つけた
「どこにも逃げないよ」
そう言って
彼にしがみついた
こんなに素敵な場所
見つけてしまったんだもの

